なかたつブログ

27歳のファイナンシャルプランナーがいろいろと語ります

認知症患者が電車を遅延させた場合に、個人賠償責任保険は基本的に使えない

みなさんこんにちは、なかたつです。
8月10日昼頃、仕事の合間にコンビニでのんびりしながらミヤネ屋を見ていました。(仕事しろ)
ファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんがゲストに呼ばれ、「お盆に親の死後や介護の話を進めましょう!!」といった特集をされており、なるほどなーと見ていました。
 
しかし、介護の話の中で、個人賠償責任保険についての明らかなミスリードがありました。保険金が出ない事例でも「補償がされる」と誤認するような内容でしたので、勝手に正します。
 
個人賠償保険の大まかな特徴としてはこちらを見てください

認知症患者の賠償事故は、すべて補償されるわけではない!

 

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※平成29年8月10日放送のミヤネ屋より
 
こちらのフリップで、事例のような事故を補償する保険として個人賠償責任保険が取り上げられていました。
おそらくこれを見て「うちは個人賠償責任保険入っているから安心ね!」と思う人もいたのではないでしょうか?
 

電車を遅延させただけでは補償が受けられない

事例では、認知症患者が電車を止めた場合でも補償対象と見られるような書き方をしていますが、実はこれでは補償は受けられません。

なぜなら、基本的に個人賠償責任保険は他人にケガをさせたり、他人の物を壊した場合にしか、補償が受けられないからです。

当社は、被保険者が、保険期間中に発生した他人の身体の障害または財 物の損壊(以下「事故」といいます。)について、法律上の損害賠償責任を 負担することによって被る損害(以下「損害」といいます。)に対して、こ の約款に従って、保険金を支払います。
上記は、三井住友海上の約款の個人賠償責任保険の部分から抜粋したものです。(平成29年8月11日現在)他人の身体の障害または財 物の損壊についての部分しか補償がうけられないので、電車を遅延しただけの場合は補償がないんですね。
 

電車を遅延させた場合に補償される個人賠償責任保険もある!

しかし、すべての個人賠償責任保険特約が電車の遅延をさせた損害賠償責任を補償しないわけではありません。

三井住友海上とあいおいニッセイ同和(僕が知っているのはこの2社)には、電車を遅延させた場合の損害賠償責任も補償する、特約もあります。

しかし、普通の個人賠償責任保険と、電車の遅延も補償されるものと2つが準備されているので、自らが選ばなければいけません。

しかも、火災保険のワイドプラン(補償範囲が広いプラン)にしか付けられないといった、制限もあります。


また、個人賠償責任保険には事故の発生と拡大の防止の義務が契約者や被保険者に課せられていますので、保険に入っても、認知症患者を自由に徘徊させて、事故の発生を防止していなかった場合は、補償額が削られたり、補償が受けられない場合もありますので注意ください。



おわりに

テレビに出るようなファイナンシャルプランナーでも間違うことはあります。まぁ、人間なのでしかたがない。

しかし、保険という商品の特性上、いざ補償が受けられないとなったら大変な問題になります。

僕が、保険業界未経験者が安易に保険を語らないほうが良いと考えている理由もこれです。

 
僕の場合は、提案したお客様には必ず他のFPにも意見を聞いてもらうよう依頼しています。一人だけの意見を聞くことはそれほどリスクが大きいんです。

保険は知り合いに任せている人も、話を聞くだけでもいいので、別のFPにも意見を聞いて見てください。思わぬ収穫もあるかもしれませんよ?

それでは、今日はここまで!
最後まで読んで頂きありがとうございます!
(もっと早く記事をアップする予定でしたが、遅くなりました。。。)